アクティブ型制振装置
(AMD)
アクティブ制振装置は、パッシブタイプに比べ3~4倍の制振力を発揮します。
またパッシブと比べ軽量、省スペースで設置可能です。

アクティブ型制振装置の仕組み
アクティブ制振装置は建物の揺れをセンサーで検知し、制振装置のおもりを逆向きに駆動させ振動を低減する装置です。
建物の交通振動障害(水平方向の制振対策)
ω2
振動障害の概要
幹線道路や高架道路の近傍に立地する建物は車両走行による交通振動障害が発生しやすい。これは道路上の振動が地盤を伝播し建物の水平固有周期で振動増幅させることが原因です。更地の段階では振動を感じなくても、建物を建設した場合、上階にいくほど横揺れが大きくなっていると感じるのはこのためです。
ω2 の特長
制振効果はその振動性状によって違いはありますが 1 / 3 ~ 1 / 4 の低減効果が見込めます。またシステムの心臓部である制御系には高性能の小型アクティブ制御器を搭載し、実装スペースの極小化を実現しており、既存建物への装着も可能です。
ω2 の設置例
(ω2:水平アクティブ製品装置/戸建用)

【性能結果 –加速度時間波形データ】

【性能結果 –周波数分析データ】

機械振動対策(鉛直方向の制振対策)
ωAD-120V
振動対策の概要
生産設備が発する振動により、鉛直方向の有感振動が発生。ωADで床の鉛直振動を抑えることで、作業環境が改善しました。
ωAD-120V の特長
振動マス120Kgの小型鉛直用AMDです。省スペース設計で振動を抑えたい場所に設置可能です。
ωAD-120V

【性能結果 –加速度時間波形データ】

【性能結果 –周波数分析データ】

エアロビクス振動障害対策(鉛直方向の制振対策)
ωAD-V
振動対策の概要
健康管理意識の高まりからエアロビクスなど運動施設を併設する建物が増えています。集団で行う運動は、しばしば予想以上の振動となり隣接するフロアーはもとより思わぬところで障害になるケースがあります。エアロビ運動は数十名規模でリズム跳躍を行うことからパッシブ制振装置では対策が難しいとされています。
ωAD-V の特長
効率・小型化を目的とし、稼動質量を金属コイルバネで支持することにより共振系を構成しています。
又、駆動方式に関しては、ACサーボモーター+ボールネジ方式を採用しました。
ωAD-V の外観

ωAD-V の性能効果

製品情報
水平AMD

ω2-200B
(振動マス200kgタイプ)

ωAD-2000B
(振動マス2000kgタイプ)
【特長】
- TMDでは効果が不足する場合や装置質量を抑えたい場合に最適
- 戸建て住宅やペンシルビルの制振対策に適用
- 駆動方式
ACサーボモータ+ボールねじ
鉛直AMD

ω2-200B
(振動マス200kgタイプ)
【特長】
- 工場の生産設備による床振動対策に適用
- 省スペース設計
- 駆動方式
ACサーボモータ+ボールねじ