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ブリッジ(歩行者デッキ、歩道橋)の振動・制振対策

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ブリッジ(歩行者デッキ)歩行振動の抑制を目的として制振装置(TMD)を設置
新築建物と既存建物間を結ぶブリッジ(歩行者デッキ)に対し、歩行振動の抑制を目的として制振装置(TMD)が設置された。このTMDの効果により、歩行時の振幅および振動の持続時間が大幅に減少した。

対策のポイント:意匠を損なわないよう、薄型形状のTMDを設置

意匠を損なわないよう、ブリッジ手摺からはみ出ない薄型形状のTMDをブリッジ中央両側の手摺下に1台ずつ設置することとした。

対策:新築側ブリッジ部分のみ制振対策

図1のようにブリッジ全体が支柱で支持されている既設側ブリッジ部分は揺れ難いと想定されたため、制振対策は新築側ブリッジ部分のみに対処されることになった。
新築側ブリッジのかかと加振時応答からブリッジの固有振動数ピークは図3のように4.1Hzに現れたため、この周波数に合わせてTMDの最適調整を行った。

  • 図1:ブリッジ(歩行者デッキ)全体図および新築側ブリッジ詳細図

  • 図2:手摺部分に設置されたTMD

  • 図3:かかと加振時の振動加速度スペクトル

効果:TMDの効果により体感振動レベルを大幅に低減

設置されたTMDの効果により、床振動の居住性能評価(※評価指標は参考)は、新旧V値共に1名ピッチ歩行時で2~3ランク低減した(図4、V-10 → 3、V-90 → 50)。減衰比は1.5%から5.2%に改善され、図5のように振動の持続時間が8秒から2秒ほどに短縮された。

  • 図4:1名ピッチ歩行時のTMD_ON-OFF振動比較

  • 図5:TMD_ON-OFFでのかかと加振時の減衰波形比較

まとめ

TMD-ON時の新築側ブリッジは、揺れにくいとされていたTMD非設置箇所(既設側)と比較してもほとんど同レベルとなっている。これらのことから、本件の制振対策効果によりブリッジ全体として大きな体感のない良好な環境が実現している。

  • 図6:TMD非設置箇所とTMD設置箇所との振動環境比較

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