集合住宅における2段式立体駐車場の騒音・防振対策
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- 立体駐車場の浮き床防振対策
- 集合住宅の地下階に設置された立体駐車場をPSブロック浮き床により防振支持し、居室へ伝搬する固体音を低減

対策のポイント:設計段階の振動対策検討が重要
集合住宅等において居室の近傍に立体駐車場が設置される場合、固体音障害を発生することがある。設置後に振動対策を行うことは非常に困難であるため、設計段階で振動対策を検討しておく必要がある。
対策:浮き床(PSブロック)による防振支持
新築の集合住宅地下階に2段式立体駐車場が設置され、立駐稼動時に居室での固体音障害が発生することが懸念されたため、立駐を浮き床(PSブロック)で防振支持することとなった。PSブロックは高発泡材と防振ゴムを併用したもので、固有振動数が約20Hz(浮きCON 150mm厚搭載時)であるため、30Hz以上の固体音領域に対し防振効果を発揮する。
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PSブロック
効果:居室に対する一般的な推奨値NC-15~25に収まり、良好な結果となった
浮き床施工前と施工後に立駐設置スラブ上と浮き床上とをハンマーで加振した時と、立駐稼動時の直上居室での騒音を測定した(図1)。
浮き床施工前後の騒音は、浮き床による振動絶縁効果に加え、居室内装による遮音、吸音効果も含まれる為、ハンマー加振時ではスラブ上加振ではNC-60であったのが、浮き床上加振ではNC-25へと大幅に低減した。また、立駐稼動時もNC-20と暗騒音のNC-15から若干増加するものの、居室に対する一般的な推奨値NC-15~25に収まり、良好な結果となった。
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図1 騒音測定概略図
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浮き床施工前後の騒音
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立駐稼動時(浮き床施工後)の騒音
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騒音測定結果