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集合住宅共用廊下の騒音・防振対策

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集合住宅の共用廊下における浮き床防振対策
集合住宅の共用廊下を浮き床(PSブロック)により防振支持し、直下居室へ伝搬する固体音を低減

対策のポイント:廊下を浮き床で防振支持することにより、建物躯体に伝わる振動を低減

集合住宅ではレイアウトにより、共用廊下の直下に居室が配置される場合があり、廊下歩行時の振動により直下居室で固体音障害が発生することがある。廊下を浮き床で防振支持することにより、建物躯体に伝わる振動を低減し、固体音障害の発生を防ぐことができる。

対策:共用廊下全体を浮き床構造とし、廊下から建物躯体へ伝搬する振動を絶縁

新築の集合住宅において、共用廊下直下に居室がレイアウトされており、共用廊下歩行時に直下居室で振動による固体音障害(革靴やハイヒールによる靴音等)が発生することが懸念された。その対策として共用廊下全体を浮き床構造とし、廊下から建物躯体へ伝搬する振動絶縁を行った。浮き床材に用いられたPSブロックは固有振動数が約20Hzで、靴音など「コツコツ」という周波数の高い衝撃音に対し有効である。また、グラスウール等に比べ耐水性が高い。

  • 住宅平面図

  • 浮き床断面図

効果:歩行による騒音は感じられない状態に

7F共用廊下(浮き床上)を1名歩行(革靴にて)したときの直下室での騒音測定結果を図1,2に示す。
これより、浮き床対策後の騒音はNC-25と暗騒音とほぼ同等レベルであり、歩行による騒音は感じられない状態となった。

  • 図1:602号室の騒音

  • 図2:603号室の騒音

参考:浮き床の防振性能

参考に、浮き床上とその脇のスラブ上それぞれについて、ハンマー加振時の振動、騒音測定結果を図3,4に示す。図3の振動比較では、浮き床上に比べスラブ上の振動は大幅に小さくなっていることがわかる。また、図4の直下室騒音では、スラブ上加振に比べ浮き床上加振の方が明らかに小さくなっており、このレベル差が浮き床の防振性能と近似される。

  • 図3:浮き床上ハンマー加振時の振動

  • 図4:ハンマー加振時の直下室騒音

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